コラーゲン様構造を有する重合ペプチド及びゲル

2016-1024-06
研究者名
所属
専門分野
構造生物化学,創薬化学,生体分子化学
キーワード

背景

◆ プリオンやアレルゲンを含まない安全なコラーゲン代替物の必要性
◆ 天然コラーゲンの多数の生理活性は個別に解析したり利用したりできない
◆ 遺伝子組換えコラーゲンの作成は困難である(特殊な翻訳後修飾とフォールディング過程)

シーズ概要

◆ 化学合成した3重らせんをSS結合で重合させたマテリアル (図1)
◆ ハイドロゲルや透明なフィルム状などの形状に加工が可能 (図2)
◆ コラーゲン上の機能配列を導入して細胞接着などを制御できる (図3)
◆ ゲルの硬さを変化させることによって細胞の振る舞いを制御できる (図4)

優位性

◆ コラーゲンの多くの機能を個別にパラメータ化して調整できる
◆ 完全合成品なので、プリオン・アレルゲンの混入ゼロ
◆ 遺伝子組み換え法で作製したペプチドも利用可能
◆ フレキシブルに分子設計を変更できる

応用・展開

◆ 幹細胞を含む様々な細胞を培養するための基材
◆ 生体にもちいる医療用マテリアル(創傷被覆材、人工角膜等)

資料

  • 図1.コラーゲン様3重らせんをSS結合で重合したポリマー
  • 図2 . (左)ハイドロゲル、(中)乾燥膜、(右)再水和膜
  • 図3.機能配列を導入することにより細胞に特定のシグナルを入力できる
  • 図4.ゲルの硬さを変えることで細胞の接着性や形態を制御できる
掲載日: 2016/10/24