運転者負荷に応じて情報提示の感覚およびタイミングを調整する支援技術

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研究者名
所属
専門分野
知能機械学・機械システム,知能ロボティクス,ヒューマンインタフェース・インタラクション
キーワード
特許名称
情報提示システム、情報提示処理装置及びそのプログラム
公開番号
特開2020-95421
出願人
学校法人早稲田大学
出願国・地域
日本

シーズ概要

支援情報は,適切でない感覚(視覚,聴覚,触覚)とタイミングで提供されると授受者に看過されてしまう可能性が高まるが,従来の情報支援技術の多くは,この感覚とタイミングが固定であった.本発明では,適切な情報提供を行うため,運転者が感じる負荷に応じて感覚・タイミングを調整する情報提示技術を提案する.そのために,運転者の負担・環境状態に基づき,伝達容易性の高い感覚を選択する手法を開発した.

効果

運転者の負担状態に応じて定量化された「情報提示の伝達容易性および感覚優先度」に応じた注意喚起や情報支援サービスを提供できるため,よりよいドライビングエクスペリエンス(安全かつ効率的な運転)が提供できる.システムは正常に動作しているが,適切に運転者に伝達されていない,いわゆる「伝達ミス」をなくすことで,既存システムの機能性を最大化できる効果もある.

応用・展開

自動車だけでなく,さまざまなタイプの人間・機械システム(各種機械のインジケータ,手術ロボット,建設機械,遠隔操作ロボット全般など)のインタフェース技術として応用展開できる.

優位性

従来のADASによる支援情報は有用である一方,運転者が適切に受け取れていないことによる危険の看過が懸念されている.この背後には,支援システムに対する不信感や自身の運転技術への過信によるシステム呈示の無視,支援内容の緊急性(切迫度)や意味の誤解などが考えられるが,注意容量限界による支援の看過という側面に着目した支援技術開発は,これまでに取り組まれていない.

提供目的

受託研究、共同研究、技術相談、知財ライセンス

資料

  • ドライビングシミュレータ

共同発明者

富田 智哉 , 河野 陽大 , マナワドゥ ウダーラ , 菅野 重樹 教授 (理工学術院 創造理工学部 総合機械工学科)

関連論文

  • 富田智哉,亀﨑允啓,マナワドゥ ウダーラ,河野陽大,江馬敬明,林弘昭,菅野重樹,“運転者の負荷に応じて伝達モダリティを調整する注意喚起システムの開発”,第19回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会論文集(SI2018),pp. 2916-2919,2018年12月.
  • 岡直樹,亀﨑允啓,河野陽大,江馬敬明,マナワドゥ ウダーラ,菅野重樹,“交通負荷情報と運転者の生体・行動・主観指標を用いた再帰型深層学習による運転負担推定に関する研究”,第20回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会論文集(SI2019),pp. 2203-2206,2019年12月
  • Udara E. Manawadu, Takahiro Kawano, Shingo Murata, Mitsuhiro Kamezaki, Junya Muramatsu, and Shigeki Sugano, “Multiclass Classification of Driver Perceived Workload Using Long Short-Term Memory based Recurrent Neural Network,” Proceedings of 2018 IEEE Intelligent Vehicles Symposium (IV 2018), pp. 2009-2014, June 2018
掲載日: 2020/07/08